てんとう虫。久しぶりに見たので写真を撮る。
風邪ひいてる間、ちょっとだるいけどたいくつ。
そんな時に読んでいた本がこちら。
ふだんはするりと気持ちの中に入っていくよしもとばななの小説が、これはなかなか入り込めなかった。
あらすじ
交通事故で恋人が亡くなってしまい自身も重症をおう主人公。残された自分と逝ったひとのはざまで揺れる精神と肉体。精神のやさしさに感謝し、肉体の律儀さに涙しながら起こった事実と寄り添いながら生きる主人公とそれをとりまく人たちの話。
2回、3回と読んだけれどまだ腑に落ちない。
わたしはまだほんとうに近しい人との死別を経験したことが無いからだな、と考えた。逆に、自分が死に近いところを経験したことはあるのでその気持ちを思い出した。
「死ぬのかな?」って、考える余地はある状況だったので(出産時)交通事故や天災みたいに心の準備ができない時とはまた違うけれど。
やりたいこともたくさんあったし、行きたいところも食べたいものもたくさんだけど、「死にたくない!」って考えなかった。いまでも不思議におもう。
「もしかして死んじゃうかもわからないけどそれなりにいい人生だったなあ。」
と、考えていた。むしろ容体が安定して、「少し寝て休んでください。」と、言われた時の方が「このまま眠って目覚めなかったらどうしよう。」と恐怖だったのを覚えている。
生きてるあいだは、「死」は怖くていい。
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