あてどなく歩く


目的もなく街をぶらぶら歩くのが苦手だ。

ずっと苦手だったわけではない。

子どもが生まれてからだ。着替え、おむつ、おしりふき、ゴミ袋、おやつに飲み物のボトル、おもちゃや絵本をいくつか…たくさんの荷物を抱えるだけで大変なのにあてどなく街中をぶらぶらすることは楽しいどころか疲弊するだけだった。

心も身体も。

電車に乗っても降りた駅にエレベーターがなかったり、オムツ替え場所を探したり、授乳場所を探したり、泣いた子が泣き止まなくて冷や汗をかいたり、突然嘔吐したり。

どこかへ出かける時、赤ん坊のためには事前にリサーチしルートを決めて、しかるべきタイミングでオムツ替えと授乳可能な赤ちゃん休憩室をはさみ、ラッシュに巻き込まれない時間帯で用事を済ませられるようにしておく。

そんなふうに10年も過ごしていたら、ぶらぶら歩きが苦手になってもおかしくないな、と気がついた。

昨日は、意を決して(←大げさ)わたしも家族といっしょにあてどなくぶらぶらした。夫や子どもたちが行くことはあっても、わたしは疲弊するだけになるそのブラブラする時間がもったいなく、いままでは留守番をして家事をしていた。

自分は家のことをしてるのに夫は子どもたちと「遊んでる」と思う感じも嫌だった。

だから、昨日は本当に久しぶりに「わたしも行く」と言えてよかった。つかれたけど、ひとつたのしいことを思い出した。

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